アグリコラ3人プレイ。

試してみた。ただし「職業」カードと「小さい発展」カードを使用しないファミリールール。

まず第一印象、当たり前だがソリティアや2人プレイとはプレイ感が相当変わっている。とにかく思い通りにならない。
人数が増えたときは追加のアクションカードを場に出して、行動バリエーションが増えるのだが、基本的には資源の入手法が増えるだけで、畑を耕すとか家族を増やすとかのアクションは増えないのだ。
なので、これらの行動タイミングが他プレイヤーとバッティングするとかなり競争
がきつくなる。加えて、多人数プレイでは後手番のデメリットが甚だしいので、定期的にスタートプレイヤーを取りにいかないとどうにもならない。これまた手数を圧迫する。
さらには、かまどやオーブン(翻訳では「暖炉」となってるがパン焼きに使うのだから本当は「天火」だ。多分暖房としても使うんだろうけど、ゲーム的には調理以外の機能はない)といった「大きな進歩」カードも枚数が一定なので競合が激しい。まさか牧畜が順調なのに肉調理手段がなくて困窮するとは思わなかった。

結果、37対31対24で決着。2人プレイなら50点台がふつうに出るので厳しさがわかる。
とはいえ今回はファミリールールだったので、メインルールで職業や小進歩が出てくるとまた違った感じになるのだろう。

昨日の評価では、「理想的に行くとだいたい同じような農家が出来る」と書いたけれども、「理想的に行かなかった場合」の発展の仕方は本当にバラエティ豊かだ。
私は今回のプレイでは高効率のパン焼き釜をごく序盤で手に入れたものの、農業に手がまわらずに最低限毎年パンが焼けるだけの小麦しか入手できず、牧場設備は順調に構築できたが牛と羊が手に入らない上に調理手段がなかったので野豚ばかりむやみに増え、しょうがないので家内制手工業に進出して内職で食い扶持を得るが加工原料の木材が牧場拡大用の柵材とかぶってこれまた先細りといった迷走具合。それでも家族は最終的に5人、マンパワーにものを言わせて石造り4部屋の立派な家に住むことができてなんとか2位であった。
対戦相手は資材を大量に備蓄したものの増築のタイミングを逃して家族3人止まり、広大な放牧地を作りつつ飼っているのは牛2頭のみという閑散とした赤駒家と、毎年毎年食糧カツカツのログハウス住まいながら農業そのものは理想的な展開を見せたバランス紫駒家(トップ)で、まあ特色が出たことよと思う。

ぜひ次回は職業と小発展を入れたメインルールでやりたいというのが全員の感想だった。

…と考えると、1プレイ2時間クラスのヘビーゲームでありながら次またやりたいと思わせるだけの面白さはあるゲームなのだなあ。
コマの取り扱い(とくにラウンド開始時の補充!)だけもっとなんとかならんかなあとは思う。
「テーブル全面にタッチパネルでプレイしたいよね」、というのが昨日の結論。