人類にとっていまいちばんホットなもの

長生きしたい 町田メガネは治らない/ウェブリブログ
僕の考えでは、その面で言うといま一番ホットなのはマクロ経済というか大絶賛進行中の金融不安だと思う。

これまでローマ遠征から十字軍から世界大戦からイラク戦争までありとあらゆる戦争は政治的理由を信管に経済的理由を炸薬として発生してきたので、今回の金融不安がどこかでの戦争に至るのかそれ以外の方法で終息するのかによって人類の成熟度の試金石になると思っている。

前回の世界恐慌のときは反動でナチスが台頭して2次大戦につながった。今回はアメリカの同盟国でない中国がアメリカドルを莫大に買い支えているという不自然な状態にどうケリがつくのかわからない。最近の五輪がらみはチベットなんか国際社会はどうでもよくて、結局はこの経済問題に根っこがある。このまま五輪が成功して中国を無制限に強力に経済と国力を発展させていったら西欧社会ヘゲモニーが転覆するという危機感がある(だからアジアアフリカはそれほど騒いでないが西欧は激烈に反応している)。アメリカが最近北朝鮮に妙にやさしいのもこのへんを見ているはず(核問題をなだめきって中国に貸しをつくっておきたい)。

10年くらいのスパンで見たときにどこかで戦争になるかもしれないしならないかもしれない。正面戦争は確率は低いけどゼロではなくて、代理戦争の確率はそこそこ高い。
ソビエトゴルバチョフが書記長に就任してから6年でこの世から消えたので、10年あればどんなことでも起きるし、そのきっかけはこの金融不安かもしれない。

そのへん俺たちはアツい時代に生きているな、と思っている。
次の時代を目にするのに、そんなに長生きする必要はないかもしれない。
ただ、ボストン港で茶の箱を海に投げ捨てた連中は、その後独立戦争が終わってアメリカが世界の教科書の中心になるまで、自分たちが歴史の教科書に載るなんて気づきもしなかったことも確かだと思う。