言っておくが「ウェブ時代をゆく」は読んでない

分裂勘違い君劇場の
「好きを貫く」よりも、もっと気分よく生きる方法 - 分裂勘違い君劇場 by ふろむだ
という記事に対して
http://d.hatena.ne.jp/waseda23/20071210/1197270243
それは梅田の説く「好きを貫く」とは違う、という指摘。

俺は梅田本ウェブ進化論しか読んでないので、梅田氏がほんとはどう言ってるか知らないが、すくなくともid:fromdusktildawnが言ってるのは「スペシャリストになんてなれないからゼネラリストになろうぜ」という話で、id:waseda23の言ってるのは「いやいやほんとうのスペシャリストというのはいるんだよ」という話と読んだ。

本当にスペシャリストになれるのは、選ばれた人だけ。マキャフリィの「パーンの竜騎士」に出てくる竜騎士みたく、自分の竜(仕事)と互いに魅入られて幸福な関係を築ける人だけだ。対象のことがらについて適性、きっかけ、センス、根気、そしてなにより猛烈な執着をもつ。それ以外のことは関心がないし、できるならしたくない。

いっぽう、誰の何の話でも聞ける人というのもいる。聞くばかりでなく、聞いたものを自分の力として使える人というのが。さまざまなものに関心を示し、演繹と帰納でそれらを効率よく吸収し、同じとみなしてよいものと微妙だが絶対に異なるものを見抜き、なんにでも応用していく。そしてなにより次々と取り込んだものに振り回されない強力な自我を持つ。id:fromdusktildawnの言ってるのはこっちだ。FF5の「すっぴん」みたいなもの。最終的には、どんなジョブのアビリティも使える。

どっちがどうという話ではなくて、そういう方向性の違いがあるということ。
だれもが竜騎士にはなれない。でも、何かのジョブをマスターしてないすっぴんはただの人だ。