Excelと人月計算とスーツでできているやつらは、好きでそうなっているわけじゃない。

Struts脳の恐怖とRails - Djangoへの片思い日記
いや、好きでなっている人もいるのかもしれないけどね。

問題は、創造的にコードが書ける(はずの)環境を与えても創造的に仕事をしてくれない人たちにどうやって仕事をさせるか、という点についてなんですよ。

なんかリンク先は「Struts脳」が指す言葉が文中で微妙にぶれてるように思うけれども、登場人物は3個あって、「(センセーショナルにデビューしたStrutsを)金に換えようとしている奴ら」と「sessionが何なのかすら知らない人間」と「人月計算とExcelとスーツで出来ている奴ら」。これら(とくに最初のと最後の)は、必ずしも同じセクタの人々ではない。

「勉強もせず仕事以外でコードは一切書かない」人間しか与えられずに、それでもプロジェクトは成し遂げられなければならないから、なんとかそういう人間をおだてたり脅したりしてせめてセミナーでも受けさせ、コードを書かせなければいけない。
「仕様書という名の地獄の怪文書」は、しかしいちどその有り難味がわかってしまうと、その庇護下から容易に抜け出せるものではないよ。無知と無能と水掛け論と瑕疵担保の絡み合う暗闇の森の中で、ゆいいつ頼りになる明かりというのは、明るい陽光の下では醜怪にも見えようけれども、やはり「仕様書という名の地獄の怪文書」しかない。

俺だってExcelと人月計算なんか捨てて、Railsで創造的に協調的に自律的にアジャイルに動けるプロジェクトでシステムを開発してみたいけれども、そんな開発チームはいったいどうやったら手に入るんだよ。